2023年09月08日

今週の注目感染症
第35週(令和5年8月28日~令和5年9月3日)

■ コメント
・第 35 週は、咽頭結膜熱の報告が 322 件ありました。
1 定点医療機関当たりの報告数は 2.68 で、先週(1.87・速報値)に比べて約 1.43 倍に増えており、今後の動向に注意が必要です。
咽頭結膜熱は、アデノウイルスの感染により、発熱(38~39 度)、のどの痛み、結膜炎といった症状が現れる小児に多い疾患です。
プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるので、プール熱と呼ばれることもあります。
感染を予防するために、流水と石けんによる手洗いやうがいをしましょう。
また、感染した人との密接な接触は避け(タオルなどは別に使う)、プールからあがったときは、シャワーを浴び、うがいをしましょう。
咽頭結膜熱による高熱は比較的長く(5 日前後)続くことがあります。
特別な治療法はなく、ほとんどは自然に治りますが、吐き気、強い頭痛、激しい咳がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

福岡県感染症情報ホームページでは、感染症発生情報、病原体検出情報などがご覧になれます。

【福岡県感染症情報センターより参照】
(令和5年9月7日更新)