2023年11月03日

今週の注目感染症
第43週(令和5年10月23日~令和5年10月29日)

■ コメント
・第 43 週は、咽頭結膜熱の 1 定点医療機関当たりの報告数が 6.94 となり、8 週連続で警報レベルとなる大きな流行が続いています。
咽頭結膜熱は、アデノウイルスの感染により、発熱(38~39 度)、のどの痛み、結膜炎といった症状が現れる小児に多い疾患です。
プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるので、プール熱と呼ばれることもあります。
消毒用アルコールは効きづらいため、感染を予防するには、流水と石けんによる手洗いやうがいが重要です。
また、感染した人との密接な接触は避けましょう(タオルなどは別に使う)。
咽頭結膜熱による高熱は比較的長く(5日前後)続くことがあります。
特別な治療法はなく、ほとんどは自然に治りますが、吐き気、強い頭痛、激しい咳がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

福岡県感染症情報ホームページでは、感染症発生情報、病原体検出情報などがご覧になれます。

【福岡県感染症情報センターより参照】
(令和5年11月2日更新)